AIにビジネス戦略を語ってもらう!?

AIにビジネス戦略を語ってもらう!?

あなたもAIをビジネスに活用しているでしょうか?

 

生成AIとしては、もっとも知られているOPEN AIのchatGPT、GoogleのBARDなどがありますね。

ところで、AIの活用効果が高まるのは、あなたの苦手な分野でだと思います。

 

AIは苦手な分野でこそ活用する

例えば企画書づくりが得意なAさんと、苦手で経験も少ないBさんがAIを利用したとします。

すると、AIのアウトプットを見たAさんは「まぁ、がんばってるけれどレベルが低いな。この1項目だけは使えそうだからもらっておくか」という反応になったりします。

それに対してBさんは「うわーっ、すごい!  できちゃってるじゃん。もうAIで十分だよ! 時短になったよー!!」という反応になるかもしれません。

つまりリテラシーが低い分野での“底上げ”をしてくれるのがAIなのです。そのため、苦手な分野でこそ、使ってみるのが正解だと思います。

そして、そのときカギとなるのが質問文(プロンプト)の書き方です。
これが上手に詳しく書けているかどうかで生成結果の品質が変わります。

よくしたもので、このプロンプトのひな形を集めてくれているサイトはたくさんできています。

「プロンプト テンプレート」などで検索すると、よいサイトが見つかります。

 

プロンプトもカンニングできます

これからは本文のようなブログ記事も、AIに書かせっぱなしのいい加減な内容も増えてくるでしょう。そして、次の段階としてはGoogleの検索エンジンがAIが生成した文章かを判断して重みづけを変える、ということになるでしょう。

ということで、私もプロンプトのコピペをして、ブログ記事を書いてもらってみました。

プロンプトは、中央のビジネスの内容のところだけ「従業員10人ていどの町工場」と書き換えました。

 

あなたはプロのグロースハッカーです。 低コストで従業員10人ていどの町工場を急成長させる戦略のアイデアを考えなさい。

 

まずは、chatGPT3.5(無料で使える)が生成した回答文が次です。(原文ママ)

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町工場を急成長させるための低コスト戦略のいくつかのアイデアを提案します。これらのアイデアは、市場展開、販売促進、生産最適化、および組織構造の改善など、さまざまな側面をカバーしています。

 

1 地域マーケティングの強化: まず、地元の需要を活用して成長を促進します。地元の企業や個人に向けて、工場の存在や製品ラインを積極的に宣伝しましょう。地元のイベントやコミュニティでのプレゼンスを高め、地域のニーズに合った製品を提供します。

2 オンラインプレゼンスの構築: ウェブサイトやソーシャルメディアを活用して、製品やサービスをより広範な市場にアピールします。低コストで効果的なマーケティングキャンペーンを展開し、オンラインセールスチャネルを構築して販売を促進します。

3 製品品質と効率の向上: 生産プロセスを見直し、効率を高めることで製品の品質向上と生産性の向上を図ります。材料や部品の調達を最適化し、生産ラインの効率を改善することで、コストを削減し、生産性を向上させます。

4 労働力のトレーニングとモチベーション向上: 従業員のスキルやモチベーションを向上させるためのトレーニングプログラムを導入します。従業員が自分の役割により満足し、生産性を高めるためのインセンティブや報奨制度を導入します。

5 パートナーシップの構築: 他の地域の企業や組織とのパートナーシップを構築し、新しい販売チャネルやマーケットにアクセスします。これにより、製品の需要を拡大し、市場シェアを拡大することが可能です。

6 顧客満足度の向上: 製品の品質やサービスに対する顧客のフィードバックを収集し、製品やプロセスを改善します。顧客満足度を高めることで、リピート購入を促進し、顧客ロイヤルティを向上させます。

これらの戦略を組み合わせて、低コストで町工場の急成長を実現することができます。常に市場や競合状況をモニタリングし、迅速に対応することが成功の鍵です。

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いかがでしょうか。教科書的な回答ですが、中小企業の担当者がここまでの文章を書くことは、いままでならむずかしかったかもしれません。

次はGoogleの、BARD改めGEMINIの生成結果です。(原文ママ)

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低コストで従業員10人程度の町工場を急成長させる戦略

1. 顧客ターゲティングと差別化戦略

  • ニッチな市場に特化: 競争が少なく、高い利益率が見込める市場に参入することで、少ない人数でも効率的に成長できます。
  • 独自の価値提案: 競合との差別化を図ることで、顧客に選ばれる理由を作り出します。
  • 顧客の声を徹底的に分析: 顧客のニーズを深く理解し、ニーズに合致した製品やサービスを提供することで、顧客満足度を向上させます。

2. マーケティング戦略

  • デジタルマーケティングを活用: 低コストで多くの人にリーチできるツールを活用することで、効率的に認知度を高め、顧客を獲得できます。
  • SNSを活用: ブログ、Facebook、InstagramなどのSNSを活用して、自社の製品やサービスの魅力を発信することで、顧客との接点を増やし、ファンを獲得できます。
  • 顧客との直接的なコミュニケーション: 顧客との直接的なコミュニケーションを通じて、顧客のニーズを把握し、顧客満足度を向上させます。

3. 営業戦略

  • 既存顧客へのリピート販売: 既存顧客へのリピート販売は、新規顧客獲得よりもコストが低いため、効率的に売上を伸ばすことができます。
  • 紹介営業: 既存顧客からの紹介は、信頼できる顧客を獲得できるため、成約率が高くなります。
  • アライアンス: 他の企業と協力することで、新たな顧客層にアプローチできます。

4. 人材育成

  • 従業員のスキルアップ: 従業員のスキルアップは、生産性の向上、顧客満足度の向上、新規事業の立ち上げなど、様々なメリットをもたらします。
  • 外部人材の活用: 必要に応じて外部人材を活用することで、不足しているスキルを補うことができます。

5. コスト削減

  • 無駄なコストを徹底的に削減: ムダなコストを削減することで、利益率を向上させることができます。
  • 業務効率化: 業務効率化は、コスト削減だけでなく、生産性の向上にもつながります。
  • ITツールの活用: ITツールの活用は、業務効率化、コスト削減、顧客満足度向上など、様々なメリットをもたらします。

6. イノベーション

  • 新製品・サービスの開発: 既存の製品・サービスの改良だけでなく、全く新しい製品・サービスを開発することで、新たな市場を開拓できます。
  • オープンイノベーション: 社内だけでなく、外部からもアイデアを取り入れることで、イノベーションを促進できます。

7. 経営戦略

  • 明確なビジョンとミッション: 明確なビジョンとミッションを持つことで、従業員が同じ方向に向かって進むことができます。
  • 戦略的な計画: 目標達成に向けた戦略的な計画を策定することで、効率的に事業を進めることができます。
  • リスク管理: 事業を進める上で、リスクを事前に把握し、対策を講じることで、事業の安定化を図ることができます。

これらの戦略を実行することで、従業員10人程度の町工場でも、低コストで急成長を実現することができます。

重要事項

  • 上記の戦略はあくまでも一例であり、具体的な内容は、個々の企業の状況に合わせて調整する必要があります。
  • 急成長には、リスクも伴います。リスクを事前に把握し、対策を講じることで、事業の安定化を図ることが重要です。

参考情報

その他

  • ご質問やご要望があれば、お気軽にお問い合わせください。

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これは具体的ですね。ニッチ市場への特化やSNSの活用は必須のことですので、ここに言及してくるのはなかなかの実力です。Googleだけに、検索パトロールもおこなっています。

次は、chat GPT4.0を搭載しながら無料で使えるCOPILOTです。(原文ママ)

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こんにちは、コーパイロットです。 低コストで従業員10人ていどの町工場を急成長させる戦略のアイデアを考えるのは、なかなか難しい課題ですね。 でも、私はあなたのお手伝いができると思います。 😊

私は、町工場の経営に関するウェブ検索を行いました。 その結果、いくつかの参考になる事例や記事を見つけました。 それらをもとに、私なりに考えた戦略のアイデアを以下にまとめてみました。

以上が、私が考えた戦略のアイデアです。 いかがでしょうか。 これらのアイデアは、あくまで参考程度にしてください。 あなたの町工場の特徴や状況に合わせて、最適な戦略を考えることが大切です。 私は、あなたの町工場が急成長することを応援しています。 😊

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少し寝ぼけた回答になりましたね。無料で使える3.5に遅れをとった格好です。この後、「現実的に考えてください」と付け加えて再生成しましたが、ほとんど変わりませんでした。有料だから役に立つということもないようですね。

ということで、今回の内容ではGoogleのGEMINIの圧勝でした。参考になりそうでしょうか。

もっと自社固有の具体的な情報を書き加えたプロンプトで生成していけば役に立つアウトプットになるかもしれませんね。

 

 

 

製造業 マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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