AIと人の協働で資料作成する
※↑ この画像は画像生成AIで作成しました
AIを超活用して資料作成する方法
資料作成やスライド作成、パワーポイント活用は長らくやってきまして、弓削の得意分野の一つです。
(実は書籍の企画も通っています)
生成AIも資料作成はできるので、これはうまく頼りたい。いまはイマイチでも、将来的には「活用する」の一択になります。
とはいえ、毎日のように生成AIが進化しているいま、「決定版!」のような活用法を提示することはできません。そのため、このコラムでは2024年8月的な、生成AIとの協業で資料作成する方法について書きます。
生成AIと人が補完しあう作成手法
資料作成が苦手な人はもちろん、得意でいつもやっているという人も、生成AIを活用することで時短で省力化できたり、ヌケモレがなくなって精度が高まります。
まずは、作成の流れを掲示します。
あなたの業界や職場での役割にもよるのですが、まずは与件や課題、目的などがありますよね。平たく言えば、なんのために資料をつくるのか、ということです。
そうすると、課題や前提、自分だけのノウハウ、市場環境の整理など、いろいろと入れ込むべき項目や要素が出てくると思います。
構成案をつくる
人は、それらを箇条書きにしたり、マインドマップで書き出したりできますね。
前提となる企画やプロンプトのもとになる部分は人が考えるというのであれば、そのまま構成案として書き出して整りしたり、紙などにハコを描いて実際に埋めていくのもいいでしょう。
私はよく、このハコ描きをしています。図版の数やサイズなどもイメージしやすく、資料全体のボリューム感がつかみやすくなるからです。
もちろん、ここで生成AIに頼るのもアリです。生成AIは「構成案をつくって」という課題が得意です。
文章を作成する
そして、構成や項目数が出たところで、文章内容を作成します。これは、各生成AIを使えば問題ありませんね。ここで活用すべき生成AIは、例えば下記のようなサービスです。
■文章作成の生成AI
・chatGPT
・Claude3.5
・Gemini
・groq
・Llama3
・ELYZA LLM
・Mixtral
・その他
そして、生成AIに文章作成を頼んだ場合は、破綻や不自然なところがないかを確認して、推敲・校正します。
さらに、記述の前提としての事実調査や確認などでは、とうぜんPerpleを活用します。Perpleは、あなたがソフトバンクユーザーであればProプランが1年に限り無料で使えますね。
■ウェブ検索を併用する生成AI
・Perplexity
■大量文書を活用する生成AI
・notebookLM
■画像生成AI
・Midjourney
・Stable Diffusion
・DALL E3
・VisualElectric
・Leonardo.Ai
スライドを作成する
構成と文章ができたところで、いよいよスライドのレイアウト・デザインに進みます。ここで使える生成AIもいろいろあります。
自社のフォーマットが決まっているならそれを反映してもらいますし、反対にスライドフォーマットをデザインしてもらうのもいいですね。
■資料作成に使える生成AI
・Gamma
・イルシル
・Marp
・canva
・beautiful.ai
・Tome
・その他
デザイン、レイアウトができたあとも人手による調整が必要です。
図解について、生成AIによってわかりやすいものができるかというと、現段階ではちょっとムリですね。
また、スライドの左半分になんとな〜くのイメージ写真が入ったユルいデザインになっていたりします。このあたり、生成AIも成長の余地ありですね。
ということで、こうして人手による調整を終えると、資料作成は完成です。
正直なところ、文章作成はかなり便利に使えるのですが、スライドのデザイン、レイアウトにおける生成AIの現状は、50〜60点ほどの仕上がりだと感じます。
つまり、スライドのデザインはまだまだなのですね。ということで、今後の進化も期待しつつ、資料作成の分業を根気よく進め、未来の使い勝手へと学習していきましょう。
製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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