展示会 終了後にお礼メールは必要か?

展示会 終了後にお礼メールは必要か?

「展示会の会期が終わってホッとしている場合ではない、すぐにフォローを!」
とは耳にタコですが、では何をすればいいのか。

 

よく言われるのが「お礼メール」です。

「ご訪問、ありがとうございました、という感謝のメールを送りましょう!」というわけですが、あなたの会社ではどうしていますか?

かつて展示会が一般的ではなかった頃は、お礼メールを送るほうが失礼がなくてよかったのです。

けれど、いまは展示会の種類や開催が増え、来場することが当たり前になっています。

訪問ブースの数だけお礼メールが来ても迷惑、と感じる人も少なくありません。

その場合、「迷惑」、即「迷惑メール」ボックスへ──、という扱いもありえるのです。
(そもそも、その他大勢の会社と認識されている段階で残念なのですが。。)

 

ですので、展示会セミナーでご質問があったときは「お礼メールは出さなくてよい」と回答します

私の支援先の会社さんでは、出展直後は「早く見積もりをくれ」「納期はいつになるのか?」「とにかく上司に説明に来てほしい」という“いますぐ客”への対応で忙しいのであまり問題にはなりません。

けれど、“ニーズが顕在化していない、そのうち客”の場合は「育成枠」としてメルマガ配信リストに入れて育てていかなければならないわけです。

 

その場合、第一報は「お礼」ではなくて「役立つ情報」であるべきです。

そして、初回の送信では次のようなお断り書きを入れてください。

 

展示会などで名刺交換をさせていただいた方に送信しています。
今後、送信が不要であれば下記より配信停止をお願いいたします。

 

リアルで名刺交換をした場合は、一度はメールを送っても法律上は問題がありません。

 

役に立つ情報であれば、メルマガやニュースレターでも開封され、読まれるのです、売り込みでなければ。

当然、タイトルにもそれとわかるようなキーワードを入れておく必要があります。

そうすれば、不要なお礼ではなく、売り込みでもなく、ウチに役立つ情報を送ってくれる会社となり、迷惑ボックスへ入れられることもない。

そこから、細くゆるやかなおつきあいがはじまるのです。

 

■メルマガ、ニュースレターの役立つコンテンツ例
・技術の解説
・業界の情報
・海外の動向
・商品関連の知識
・商品の使い方、選び方など、よくある質問への回答  など

 

ちなみに、私のメルマガでは個人的なご報告のようなタイトルのほうが開封率が高かったりします。。通常号はとても役立つ内容にしているつもりなのですが。。

 

 

正直なところ、お礼メールを出すことを思うヒマがないくらい引き合いが取れていなければ、その出展は失敗なのです。。

 

 

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「顧客は展示会で見つけなさい」日刊工業新聞社 

 

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製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。

 

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本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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