展示会の探し方 〜実践版
今回は、あなたが出展するべき展示会を探す方法です。
展示会の細分化が進行しているいま、知らないうちに新しい展示会がはじまっていた! なんてこともあります。
展示会に出展すると決めたら、いつも虚心坦懐にゼロから探していきましょう。なにしろ、絶対に失敗はしたくないのですから。
ということで、探し方のルートを4つ書きます。
1 >> 検索する
まず、いちばんシンプルなのはグーグル先生に聞くことです。
検索で探す場合のキーワードは [あなたの業種 展示会]で。
これで、まずは当たり前の展示会はサクッと見つかるでしょう。
2 >> 競合からたどる
次に、[(予算を持っていそうな)競合会社名 展示会]で検索しますと、「出展します」という最新情報を投稿している企業サイトやプレスリリースサイトがヒットします。
最初から、競合サイト数社のお知らせ欄を確認してもよいでしょう。
競合が毎年、出展し続けているのであれば、とりあえず効果があるのかもしれません。
あるいは、すでに競合が出展しているなら別を当たった方が横並びにならず効果的だという考え方もあるでしょう。
3 >> 展示会リストから見つける
ウェブサイトに展示会の年間スケジュールや予定を掲載してくれている公共団体や主催者のページもあります。意外な展示会候補も含めて一覧できるので便利です。
中小機構
https://j-net21.smrj.go.jp/development/eventcalender/202004.html
ジェトロ(国内はもちろん海外展示会リストも掲載)
https://www.jetro.go.jp/j-messe/country/asia/jp/?dnumber=&sort=
リード エグジビション ジャパン
https://www.reedexpo.co.jp/shows/#
日刊工業新聞社
https://corp.nikkan.co.jp/events
日本能率協会
https://j-tenjikai.com/#calendar_link
また、東京ビッグサイトや幕張メッセなどの会場のウェブサイトにも予定展示会のカレンダーが掲載されていますので、そちらからたどるのもありです。
「全国主要見本市・展示会一覧」という年鑑もあります。1,650円ですが、今は特別価格700円に。
http://nikkansc.co.jp/eventschedule/
4 >>商工会・商工会議所の選定展示会に乗る
商工会議所や中小企業団体中央会さんなどでは、注力する業種や地場産業の傾向に合わせ、出展する展示会を選定してから出展支援者を募ることがよくあります。
商工会議所や地銀・信金が主催という地域展示会もあります。
出展料がかからないケースも多く、あなたの業種に適合しているなら出展しない理由はないでしょう。
しかも展示会出展セミナーつきで至れり尽くせりの場合もあり、2度美味しかったりします。
このような取り組みは、弓削自身が各都府県で関わっているもので、利用している企業が限られているのをいつももったいなく感じています。
あなたも、ぜひ地元の支援団体のウェブサイトをチェックしてみてください。
また、「ものづくり補助金」(中小企業庁、各都道府県中小企業団体中央会による)を採択できれば、東京ビッグサイトで開催される「新ものづくり・新サービス展」に無料で出展することができます(こちらの出展者向け展示会活用セミナーも弓削が担当しています)。
以下は、出展に際して必要な情報と考え方です。
■助成金が活用できるか確認する
前項の4とも関わりますが、中小事業者の安定した経営や販路開拓を助成するうえで、展示会への助成金は近年ではメインストリームといっていい環境になってきました。
助成金事業にも実効性、つまり本当に販路開拓できたのか?、実績を数字比較で出せるのか? などが問われる傾向が強くなっています。
そうなると、展示会出展を伴走型で支援することが最も確実な使い道になるのです。
展示会のブース出展料だけでなく、タペストリーやパネルなど掲示ツールはもちろん、カタログや会社案内のコスト、スタッフの交通費や宿泊費も助成対象になることが多いので、確認しないのはたいへんもったいないといえます。
助成金や支援プランをうまく活用できれば、展示会出展の費用対効果は劇的に高まります。
ご存知のように助成金は告知されてから申請締め切りまでが短期間になっていますので、日頃からチェックすることが重要です。時期によってはタイミングが合わなかったりしますが、根気よく探しましょう。
●助成金の案内ページ
東京都中小企業振興公社
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/hankaku.html
※↑助成金申請の説明会では、毎回、弓削が展示会活用セミナーをしています。
中小企業庁(小規模事業者持続化補助金)
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/shokibo/index.html
日本商工会議所
https://h30.jizokukahojokin.info/
中小機構
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2019/pjacom0000003me8.html
台東区産業振興事業団(各区、市町村にあると思います)
https://www.taito-sangyo.jp/02-assist/tenji.html
■展示会の種類を意識する
展示会には種類がありますので、自社が出展するべきカテゴリーは何かも考えてください。
まず、専門展と総合展の違いから。
専門展とは、ある分野に絞り込まれた展示会で、数万人規模の来場者が見込まれる展示会の花形です。
ほどよく絞り込まれているために、その業界に身を置く人は来場せざるをえないのですね。
これに対して総合展とは、業種・分野を限らない展示会です。
ある地域の会社が出展する、またはある規模の会社(つまり中小企業です)が出展するものです。
出展料は専門展が高額ですが、それだけの効果があるといえます。
一方、総合展は出展料が低額のことも多いのですが、来場者の属性がバラバラのため、濃い出会いの数も限定的になるのです。
その他の分類では、ある企業グループのみで開催されるプライベート展があります。
これにはサプライチェーン企業も含まれることが多いので、それなりの会社数となり、共通言語のもと盛り上がります。
また、企業向け(BtoB)か消費者向け(BtoC)か、という分類もあります。
たとえば、環境関連企業などが出展する[エコプロダクツ]はベビーカーを押して来場する人もおり、テレビCMも打たれるBtoC的な展示会です。
全体的には、展示会の細分化が進んでおり、お寺のお坊さんや神主さんだけが来場するような展示会まであります。
絞り込まれるほど、展示会で得られる情報も深くなるため、来場者にとって切実になります。
しかし、あまり細分化しすぎると対象ターゲットが狭くなりすぎて来場者ボリュームが出ません。細分化が行き過ぎれば、やがては淘汰の季節も巡ってくるでしょうね。
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製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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