名は「鮭」を表す

名は「鮭」を表す

久しぶりの投稿がこんな話題で恐縮なのですが。

考えようによってはネーミングの話題なのですが、そうでもないかもしれません。

台湾に出店しているスシローが、本名に「鮭魚」の文字を含んだ人は寿司が無料、一緒に来店したグループも5人まで無料、というキャンペーンを実施しました。(鮭魚の漢字と同じ読みの漢字が含まれている人も何割引きかのサービス)

スシローとしては、そうした名前の人は人口2,300万人の台湾では数人しかいないとの想定でした。

※「免費」は無料、「5折」とは5割引のこと↑

 

ところが、台湾では人生で3回までは改名ができるという法律になっているのですね。

そのため、名前を「鮭魚」に改名する人が続出。少なくとも200名ていどが改名したとのこと。

 

なかには、店頭で待っていて「私と一緒に入店すると寿司が無料だから、そのぶんキックバックをくれ」というアルバイトも発生。

スゴイですね。

政府も、「冷静になって欲しい」とか、「行政機関の業務を増やさないように」と呼び掛けたそうです。

悲惨なケースとしては、幼少期に親が1、2度の改名をしていたことを知らずに鮭魚に改名して戻せなくなった人もいるとか。

台湾は、世界でいちばんメンタリティが日本人に似ている国だと思いますが、こういうところは豪快ですね。

当然のことながら、ニュースは台湾国内にとどまらず、日本はもちろん世界中へと配信。

いちばんオイシイ思いをしたのは、寿司を無料で食べられた鮭魚くんではなく、ブランド名を世界へと広めたスシローくんなのでした。

 

でも、なんで鮭なんでしょう? 下町ではシャケ

 

 

製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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