プレスリリースの書き方6
本記事では、プレスリリースの書き方、制作方法について書きます。
プレスリリースのテンプレートも掲載していますので、ご参考にしてください。
プレスリリースとは0.3秒のプレゼンである
さて、自信のある内容であればあるほど、つい書き過ぎてしまい、文書量が多くなってしまうということがあります。
これこれの前提や、いままでの状況があってこそ、今回の技術の有用性がわかってもらえる……
そのように書きたくなる気持ちはよくわかります。
私も駆け出しの頃、プレゼンテーションで企画説明をするときはそんな感じでした。
しかし、時間のないいま、記者やリサーチャーはアタマの1行のタイトルだけを見て、情報の価値を断じてしまうと言っても過言ではないでしょう。
そういう意味では、プレスリリースとはプレゼンであり、広告表現なのです。
伝えようとする事実を、もっとも価値のあるものとして理解してもらえるタイトルとはどんなものか。
そのキーワード探しに心を砕いていただきたいと思います。
まさに、短い言葉が武器なのです。
プレスリリースとしての基本的なフォーマットは決めておき、そこへ伝えたい情報を都度、文章にして埋めていくのが効率的でよいと思います。
私が作成したプレスリリースフォーマットは次のようなスタイルです。ご参考にしてみてください。
プレスリリースに書く要素
●タイトル
商品や技術がもたらす効果、メリットを一言で。
●リード文
商品を簡潔に定義する。市場環境や効果の補足も。
●本文
具体的な効果と、その根拠。
●図説など
一目で見て、何者か、どんな効果があるのかが伝わるような図解、写真、使用シーンを。
●その他の補完する内容
●商品写真、仕様、サイズ、価格など。
●連絡先
忙しいメディアの担当者はすぐに電話をかけてくる人も少なくないため。連絡先の表記では携帯電話の番号は必須です。
その他、担当者氏名、商品情報を掲載しているサイトURLなども。
また、ウェブ配信の場合は、サイトの表示スタイルを確認し、掲載されている過去の他社プレスリリースを見ます。
タイトルや見出しをどれくらいの文字数、位置で挿入したらよいかを確認し、そのデザイン表示に適した構成にしてください。
展示会出展を知らせるプレスリリース
次に展示会出展を告知する際のプレスリリース例と、注意点も載せておきます。
さて、プレスリリースが掲載されるかどうかは、ニーズのタイミングです。
たまたま、記者が近いテーマを追いかけていたり、興味を持っていれば取り上げられますし、そうでなければスルーされる。
そんな運の要素も大きいので、プレスリリースを1、2度送ってダメだったからとあきらめずに、しつこく、何度も送りつづけることが大切です。
たとえば、テレビ東京のワールド・ビジネス・サテライトでは「トレたま」の担当者が3人おり、曜日によって担当が変わります。
ですので、プレスリリースが届く曜日が変われば、反応も変わるのです。
また、上にタイトルが重要と書きました。
タイトルで取り上げられたり、捨てられたりするのであれば、同じテーマでもタイトルを変えて送ればいいということになります。
つまり、タイトルの「キャッチコピー」を磨くことが、大切であったりするということなのです。
プレスリリースは火曜日に出す!?
以前、プレスリリースが発信される曜日別の調査データの「プレスリリース」を見たことがあります。
それは次のような結果でした。
曜日 リリース本数
月 11,607
火 12.260
水 11,751
木 14,008
金 13,379
土 331
日 145
<合計 63,481本/年間>
まず、月曜日ですが、これは1週間のはじまりですので、ビジネスとしてはいいタイミングです。
しかし、“振替休日”があることを考慮すると、月曜日が休みというタイミングは他の曜日に比べて多くなるはずです。
それでも他の曜日と同じくらいのプレスリリース発信がカウントされているということは、やはり月曜日は発信が多く、埋もれてしまいやすいということになります。
そして、木曜日は明らかに発信が多いですね。それと、金曜日はすぐに休みに入ってしまいますので追いかけてもらいづらい。
そう考えると、プレスリリースを出す曜日は、火曜日か水曜日がいちばんよいということになりそうです。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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