グッドデザイン賞、はじまる!
グッドデザイン賞の募集が4月2日(木)からはじまりました。
グッドデザイン賞に対するものづくり企業の関心度は年々、高まっており、とくに地域の工務店さんによる建築や、形のない商品の応募が増加しているように感じます。(形がないものとは、ソフトウェフやシステム、プロジェクトやイベントなど)
では、グッドデザイン賞の受賞はどんな効果をもたらすのでしょうか。
それによって社業は加速するのでしょうか?
下記はグッドデザイン賞を受賞した企業へ、受賞効果についてアンケートした結果です。
■グッドデザイン賞受賞の効果
・売上増加、新規取引先の獲得など ……53.9%
・知名度が上がった ……25.1%
・取引先の信用度が上がった ……37.5%
・社内での評価・プレゼンスが向上した……66.3%
・関係者のモチベーションが向上した ……58.7%
(複数選択アンケートによる)
私の実感として、受賞した会社は「社会に認められた」という承認欲求が形となったことで社員のモチベーションや自信がとても高まる、という効果が大きいと思います。
受賞によって販路開拓が進む、というのは二次的効果であり、それもPRの表現次第というところです。
つまり、受賞の事実を社内外にうまくプレゼンしていくことが、受賞効果を大きくも小さくもする、ということになります。
■グッドデザイン賞受賞の活用例
・狙ったメディアにプレスリリースを出す
・ウェブサイトに報告ページをつくる
・カタログ、パッケージ、営業資料に記載する
・顧客に案内状を出す
・展示会ブースに掲示する
・名刺にGマークを記載する
・会社案内、入社案内に記載する
・会社玄関周りなどに表示する
・社内報に発表、周知する ……
●選考・審査基準はどうなっているのか?
そこで、気になってくるのは選考基準です。
どういう商品が受賞するのか。どう申請すれば受賞に至るのか。
デザインがよいからといって受賞はできません。
受賞するためにはテーマの立て方が大切であり、それにはコツがあるのです。
このデザインに至った背景には、社会の課題を解決するためのどんな意義があるのか、その貢献はどれくらい持続可能性のあるものなのか、など。
こうした受賞のためのノウハウは一般には知られていません。
私は、ものづくり企業とマーケティング付き合いが長く、さまざまな製品の受賞を支援してきました。
その経験を生かし、グッドデザイン賞受賞のためのコンサルティングをしています。
→「グッドデザイン賞受賞ご支援パック」(3ヵ月コース/1年コース)
同賞の受賞をご支援するコンサルタントは他にいないこともあり、こちらには冒頭に書きましたように多くのご依頼をいただいています。
本年度受賞のための取組みはもう終了かと思いますが、商品開発からご支援する1年コースはちょうどいまから。
そちらには当然、ネーミングや工業デザイン、パッケージデザインなどのご支援も含まれます。
この部分から担当させていただければ受賞確率は相当高まると言っても過言ではないでしょう。
ここからは、グッドデザイン賞受賞支援に関して、よくいただくご質問の回答を書きます。
受賞にご興味のない方はお読みにならなくて大丈夫です。
Q 具体的にどのような支援をしてもらえますか?
A 次のような項目についてご支援いたします。
・テーマ、コンセプトの企画・立案
グッドデザイン賞は、デザインさえよければ受賞するというものではありません。
そのデザイン形状、アウトプットに至った背景にはどんな社会的課題があったのか、その解決には会社としてどんなミッションを感じ、どういう方法論を採ったのか。
それによって生じる社会への貢献はどういうもので、どれだけ持続するものなのか。
営みとしての持続可能性、そして近年、提唱されているSDGsとの整合性はどのようなものか── 。
こうしたコンセプトを第三者的な視点で案出することがキモとなります。
・申請書類の文章作成
上記のコンセプトを明快なキーワードで示し、短い文章に込めてウェブの申請フォームに記入します。
限られたボリュームの中で、いかにコンセプトを100%伝達できるかがカギとなります。
わかりやすいこと、印象的であること、共感を呼ぶこと、などプレゼンテーションや広告制作に携わるコピーライター的なテクニックが求められる部分です。
・審査会場ツールの制作
会場審査で商品とともに掲示されるカラープレゼンボード、動画、補足資料などの企画・制作を主導します。
デザインやレイアウト、文章・コピー全文を出し、動画については絵コンテを描きます。
・受賞マークの効果的な活用
受賞後にマークをどのように露出したり、プレスリリースを発信すればよいか、社内ではどう共有すればよいかなど、受賞の事実を最大限に活用するアドバイスをします。
さらに、1年コースの場合は……
・商品開発全般のご支援
商品企画会議への参加と伴走、アイデア出し、ネーミング制作に加え、工業デザインやパッケージデザインなどへの助言も含まれます。
業種によっては私の商品企画アイデアがそのまま受賞に至ったケースもあります。
Q 支援対象の業種に制限はありますか?
A グッドデザイン賞に応募する対象商品をお持ちの中小企業であれば、製造業でなくてもお受けしています。
対象商品があきらかに受賞のレベルに達していない場合は、ご支援をお受けせずに申請の見送りをお勧めすることもあります。
Q 打ち合わせはどのようになりますか?
A 基本的に会社へご訪問してのお打ち合わせとなります。
3ヵ月コースでは月に1回のペースで合計3回のご訪問をします。
1年コースも月1回のペースであることは同様です。
その他についてはメールや電話で補足対応します。
遠方の中堅企業以上の場合、お打ち合わせを一部ネット経由としたり、別途出張料をいただく場合があります。
Q 料金はいくらですか? そこに含まれないものはありますか?
A 3ヵ月コースは38万円(税別)、1年コースは各月10万円(税別)です。
含まれないのは、デザイナーに発注する作業料(社内でできればかかりません)、印刷料、英文翻訳料、動画撮影・編集料、そしてグッドデザイン賞事務局に支払う申請料、審査オプション料などです。
デザインや翻訳、動画作成は、お知り合いの制作会社さんがあればそちらへ発注していただき、意図説明とディレクションをさせていただきます。
発注先に心当たりがなければ、制作を請け負うこともできます。
付■そもそもグッドデザイン賞とは
通産省(当時)の主導により1957年にはじまったデザイン評価・推奨の仕組み。
日本デザイン振興会の主催により、優れたデザインに賞が贈られる。
毎年5,000点ほどの応募があり、700〜140点が受賞。受賞確率は30%前後とされる。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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