キャッチコピーを書く極意 <2>

キャッチコピーを書く極意 <2>

キャッチコピーを書く手順と考え方についてお伝えしております。

今回は、キャッチコピーに機能や特長を書いてはいけない

 

いかがでしょうか。

えっ! キャッチコピーって特長を書くものじゃないの?!

とお思いになりましたか?

 

では、私がセミナーでよくお話ししている例を挙げます。

ある水質分析器のメーカーが、コンパクトな新機種をつくった。

そこで、営業担当はこの特長をピックアップして「水質分析器がコンパクトになりました!」というキャッチコピーを書きます。

それを見たユーザーや見込み客はこう考えます。

(コンパクトになったっていっても、別に置き場所に困っているわけじゃないし、コンパクトになったことで価格が高くなったり、機能が省略されるのなら逆にいらないよ)

しかし、コンパクトになったことにはちゃんと別の意味があって、、

コンパクトになったので持ち運びができるようになった
   ↓
水質を分析したい水源(河や池やプール)に持っていって、
現場でスピーディかつ精確に分析ができるようになった

特長によってもたらされる、ユーザーにとってのメリットがあったわけです。

 

キャッチコピーには、このメリットこそを書くべきなのです。

   この機能・特長 → こんなメリット

 

これは、いわば連想ゲーム

でも、カタログをチラ見したり、展示会ブースを通りかかった瞬間に、この連想ゲームの答を思いつくほど、お客様もヒマじゃない。

だから、ユーザーにとってのメリット(=正解)を最初からしっかり書いておきましょう、ということなのです。

特長のほか、機能、仕様(スペック)、こだわり、ウリなども同様です。

お客様の立場になり、何を言われたら買う気になるか、選びたくなるか、を考えてみてください

 

 

コピーライター、製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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