キャッチコピーの極意 〜キャッチコピーの類型①

キャッチコピーの極意 〜キャッチコピーの類型①

少し前まで「キャッチコピーの悩み」という切り口でノウハウをお伝えしてきました。

 

プロのコピーライターではないあなたがキャッチコピーを書くときのヒントになればという狙いですが、やや断片的な情報であるともいえました。

そこで、今回からはキャッチコピーを体系的に網羅した7類系としてご紹介していきたいと思います。

この考え方をみなさんにご検証、ご批評いただくことで、ブラッシュアップしたキャッチコピーの書き方に迫れるとうれしいと思っています。

ということで、第1回は【提案系】 〜便利さ・選び方を提案する」というテーマです。

 

①【提案系】 → 便利さ・選び方を提案する(5パターン)

(1)選び方を提示する

一生のうちに何度も買うような商品ではない場合、あるいは進化のスピードが速い商品などでは、お客様は選択の基準を持ちづらい。

例えば、住宅は人生に一度買うかどうかという商品。大画面TV、パソコンなども、買い替えの頃にはスペックが様変わりしていたりします。

「納得できる家づくりの10か条、教えます」

「幹事さん、宴会場選びのコツはコレ!」

選択の仕方を教え、それによって自社商品の特長の方向へ誘導してしまうわけです。

 

(2)かんたん・手軽を強調する

お客様とは誰でも、あまりおカネを払わず、ラクをして、よい結果を期待する、という人たちです。

そういう人たちに向けて、甘い言葉をささやく、というわけです。

「頑張らない血糖値対策を」

「寝てる間に太陽光発電が稼いでくれる」

そんなにうまい話があるなら、ちょっと聴いてみようか、と思ってもらえればよいわけです。

 

(3)活用法を提案する

商品の活用法を、具体性をもって提案します。

「14日間お試しください」(ヨーグルト)

あるいは、チャレンジを提案するやり方もあります。

「ドモホルンリンクルを厳しくテストしてください」

いずれの例も、よい結果を出す自信のある商品です、ということですね。

 

(4)目標をイメージさせる

商品やサービスを利用することで“こんなこと”が可能になりますよ、やってみませんか? と誘う目標を掲げる手法です。

「春までに恋人ができるカラダづくり」

「3ヵ月で英語は話せる!」

それが実現できたらいいだろうな、と思わせるハードルを提示し、クリアすることを呼びかけるのです。

 

(5)いちばん必要なシーンを想起させる

ふだん、ありがたみを忘れがちな商品について、いちばん必要となるときや、最も価値を発揮するタイミングを表現。

真剣な購入検討を促すわけです。

「事故が起きたとき、どこへ連絡しますか?」(自動車保険)

「夕食後、家族で団らんの時間が増える」(食洗機)

 

 

製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。

 

本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。 お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。

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