すごい経営者ベストテン!?
長い休暇を活用して、積んでいた日経ビジネスを読み進めたりしています。
4/20日号の特集は「楽天の岐路」でした。
その特集記事中に、楽天・三木谷氏の位置づけを探るように「読者が選ぶ平成の名経営者ランキング」が下記の順で掲載されていました。
1位 孫正義
2位 稲盛和夫
3位 柳井正
4位 三木谷浩史
5位 永守重信
6位 鈴木敏文
7位 豊田章男
8位 小倉昌男
9位 似鳥昭雄
10位 カルロス・ゴーン
(※アンケート時期は2019年4月)
いかがでしょうか??
10位のゴーン氏は逃走以前の評価ですので置くとして、その他は納得されますでしょうか。
私はヤマト運輸の小倉さんが大好きなんですね。
生きてるときから神様か仏様みたいな人徳者でした。
ところが、既得権益者を利する規制と戦うときは鬼神のような激しさ。
ですから、私にとっての1位は小倉さんです。
それと、なぜランクインしていないのかと思うのが、カレーのココイチの宗次徳二さんとHISの澤田秀雄さん。
宗次さんはみなしごのようにして極貧の中で育ち、それでいて高貴な人柄。
ココイチのサービス品質は素晴らしいの一語です。
澤田さんも、ハウステンボスの立て直しが衝撃的でした。
確かにすごいと思うのは、孫さんと稲盛さんと、永守さん、鈴木さん、柳井さん。
似鳥さんもいいですよね。
文句のつけようがない。
豊田さんはちょっとよくわかりません、すみません。
そして、逆にランクインが理解できないのが、三木谷氏です。
楽天イーグルスの初代監督である田尾さんに対する彼の処遇(1年目の不調の責任を取らせて即クビ)を見たとき、これはなんと凡庸な経営者なのかと思いました
金融体質の抜けない(元興銀)、古いタイプの経営者なのです。
だから、楽天市場に出店している業者に対して、「ルールはすべてこちらが決めますので」という態度をとる。
これは「金利と元利返済の仕方はこちらですべて決めますので(気に入らなければ貸さない)」という銀行と体質がまったく同じです。
ですので、支援先企業が通販モール出店を検討する際は、とうぜんYahoo!ショッピングとAmazonを勧めています。
楽天の利益の半分は金融系サービスですし、通販モールも開業の時期が味方をしたにすぎません。
1996年から1998年までに創業したネット系企業はタイミングに恵まれ、ちょうど果実が熟したときに手を伸ばせる場所に先行者として立っていたのです。
(まあ、それがすごいんですが(^^;))
時宜を得たという意味では、たとえばZOZOの前澤氏も同じです。
ZOZOがアパレルの通販ビジネスに乗り出したのが2000年の終わり。
翌2001年から、国内インターネット接続の高速化が起こり(SBの孫さんのおかげ)、多くの通販系サイトが黒字化していきました。
……ということで、かなり毒を吐きましたが、結局、私が評価したいと思うのは、叩き出した結果とともに人間性なのでしょうね。
すごい経営者たちは大いに尊敬しますが、加えて知己として会話をしたいと願うのは、小倉さん、宗次さん、澤田さんなのですね。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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