「誤植」という冷や汗
人のことは言えませんが、世には「誤植」があふれていると思っています。
仕事で校正をすることもあり、誤字脱字を見つけると常人よりも気になってしまうのかもしれません。
今日は、どんな誤植があるのかを見て他山の石としたいと思います。
よくあるパターンが、この同音異義語の変換ミスです。
「内蔵」するマイクが、「内臓」ですと、人造人間みたいになります。
あなたが「危機」を設置しちゃ困ります。
このほかでも、「驚異」と「脅威」、「確率」と「確立」、「以外」と「意外」、「以前」と「依然」、「企業」と「起業」などは注意したいところです。
同音の範囲を出てしまう例もあります。
「貧相」が「貧楚」です。四面楚歌なんですか。
よく変換できましたね。
ところで、「誤植」に「植える」の字が見えるように、かつては金属の判子のような活字を職人が一つひとつ手で拾って印刷枠木に植え込んでいました。
その後も、DTPの前身ともいうべき「写植」というシステムがありまして、ズラリと漢字が並んだガラス板から、オペレーターが一つずつ漢字を探して撮影し、印画紙に焼き付けるという工程を踏んでいました。
こうした時代の誤植は、「外見が似た漢字」になるのが常でした。
すなわち、「願」と「顧」、「運」と「連」、「積」と「績」、「若」と「苦」のような誤りですね。
いまはキーボードですので、前述のような同音異義語か、隣のキーを打ってしまうミスになる。
たとえば、カナの「れ」を打つには「r」+「e」なのですが、間違えて「r」の右隣の「t」を打ってしまうと「t」+「e」ですから、次のようになります。
例 気がしれない → 気がしてない
弓削は、じつはローマ字入力ではなく、かな入力なのでわからないのですが、次のような例もあり得るのですね。
一方、定番の「脱字」もよくあります。
ちょうど、誤字脱字を語っているところなので悲しいですね。
言葉をつくってしまう系の誤植。
もう、価格は決まっているのかと思っちゃいますね。
ここからは変化球。クイズです。見つけてください。
担当者はザキヤマ氏なのでしょうね。
答 : 「プレミアム会員になるう!」
次もクイズです。弓削の利用可能枠はいくらでしょう?
はい。100億円でしたね。
次は、英語の間違い。
「sey」→「say」。ついローマ字につられてしまうのですね。
赤字で「一切、手をつけない」を強調したかったのです。
「受取人払いにしろ」と言いたいわけではありません。
「汚名返上」はできそうもありません。でも、言っているのはいいことです。
赤字のところですね。
誤植例の紹介は、以上で「ずべて」です。
こんな意地のわるい記事を書いておいて、自分も絶対に誤植をするのですから、世話はありませんよね。(^_^;)
以前、求人広告で「校正」の仕事を見つけたある人が、私に相談してきました。
「私、『こうしょう』という仕事をしてみようかと思って」
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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