キャッチコピーの極意 〜お悩み4
キャッチコピーセミナーでご質問を受けるポイントにお答えする投稿シリーズ。第4回目の今回は、キャッチコピーのアプローチとは、どのようなものにしたらよいかという、いわばキャッチコピーの根源的なお悩みに応えるものです。
キャッチコピーでどうアプローチしたらよいか決められない。
「機能や性能、仕様をわかりやすく伝える」は出発点として、「得られるメリット・便益を伝える」を意識する──。
そこからさらに、どんなアプローチが考えられるでしょうか。
あまりお手軽なことを言いたくはないのですが、時間のないときは次の5項目をあたってみてはいかがでしょうか。
(1)ニーズを掘り起こす
この商品がないと不便だ、と気づいていない人が多い段階では、ニーズの顕在化から着手しなければなりません。
たとえば、「こんなことで困っていませんか?」「その痛み、実は○○○が原因です!」のように。
新機軸の商品であれば、その価値をわかってもらわなければなりませんからね。
(2)競合商品との違いを伝える
ずばり、差別化のポイントを訴求し、「選んでもらえれば間違いない」ことを言うわけです。
「○○○できるのはこれだけ!」
比較広告はできるものの、人によっては嫌悪されることもありますので、競合商品のネーミングを出すことはしないほうがよいでしょう。
(3)ターゲットを明示する
この商品は、誰のためにあるのか──
そこを明示して、名指しする。自分ごとにして巻き込むことで、振り向いてもらう手法です。
「トップアスリートを目指す君へ」「足に痛みがあるあなたへ」
呼びかけられれば、人は反応するものですから。
(4)使用シーンを提案する
商品が使用されるべきシーンを伝え、イメージをしてもらうやり方です。
自動車保険などは「事故が起こったとき、…」という表現をとることが少なくありません。
「サッカーの試合でドロドロになったシャツも…」という洗剤のCMもありですね。
(5)敷居を低くする
より買いやすい低価格商品のトライアルを勧める、というように、“フロント商材”を提案して参加しやすい空気をつくります。
「いまだけ! モニター募集中」や無料診断のオファーなども同様の効果が見込まれますね。
以上のようなテーマを、商品認知の進み具合に合わせて発信していく。
どこかでザクッと刺さるタイミングを見つけることができると思います。
この記事をお読みの方のなかで、キャッチコピーやネーミングに関するご質問がありましたら、「お問い合わせ」からどうぞお気軽にお寄せください。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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