オンライン展示会で勝てる表現力
オンライン展示会の開催が盛んになっています。
リアル展示会の通常開催までの過渡的な状態であるともいえますし、販路開拓における今後の一類型になるのだとも考えられます。
●情報をいただいたオンライン展示会(バーチャル展示会)だけでも、下記の通り
高精度・難加工技術展 2020年10月14日(水)〜11月13日(金)
日経X TECH EXPO 2020 2020年10月12日(月)〜10月23日(金)
JIMTOF2020(国際工作機械見本市) 2020年11月16日(月)〜11月27日(金)
産業交流展 2021年1月中旬〜1ヵ月ほど
彩の国ビジネスアリーナ 2021年1月8日(金)〜2月8日(月)
「高精度・難加工技術展」ではオンライン展示会のための出展者セミナーの講師をさせていただきますが、「産業交流展2020」では、やはり出展者向けセミナー講師のオファーをいただいていたのものが、オンライン開催となったことで流れてしまいました。
しかし、オンライン開催のほうが商談へと至るハードルは高く、セミナーが必要なのではないかと思っています。
オンライン展示会ではビジュアルも重要
さて、言葉によるメッセージ、つまりキャッチコピーがより重要であるとは以前の投稿でも書きました。
とはいえ、「表現」についてはビジュアル要素も必要です。
製品写真や、図解、使用シーンの写真などですね。
これがキャッチコピーと相まって、印象に残る効果を上げることができれば、「あの会社、ウェブサイトを見てみようかな」と、行動をしてくれるかもしれません。
この、印象的なビジュアル表現のことは、クリエイターは「キービジュアル」などと呼んだりします。
ただ、非常に広告的なので、どうやってつくればいいのか、戸惑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
弓削は、コピーライター時代、このビジュアル発想が大好きでした。
最近、ご相談をいただいた企業さんの技術を例にとり、参考案をお見せしたいと思います。
オンライン展示会のパネルを作成する際のご参考にしてください。
さて、その企業さんは微細なレンズを製造、仕上げをする高度な技術を持っています。
レンズの直径は、なんと0.3ミリ。
見せてもらいましたが、「釣り糸」のようにしか見えませんでした。
用途としては、血管内内視鏡などになるそうです。
これを訴求する展示会用のパネルには、レンズの写真が掲載されているのですが、横に物差しが置かれているだけで、そのメモリがミリなのか、センチなのかがわかりません。
技術の凄みがもっと伝わるビジュアルを捜す
比較の相手が印象的なものなら、いやでも覚えてしまうものです。
そこで、次のようなビジュアル表現をつくってみました。
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これを、「キービジュアル」としてオンライン展示会やリアルな展示会のパネルやタペストリーの真ん中にレイアウトするのです。
そうすることで、「ああ、あのてんとう虫のレンズね」と想起してもらいやすくなるわけです。
あるいは、ちょっと説明がむずかしいシステムの場合はどうでしょうか。
言葉や文章で説明をするとフクザツになってしまうけれど、「図解」をするとすっきり伝わる。
そんな製品やシステムもあります。
環境系の製品ですが、北陸のあるメーカーの提供するリサイクルシステムは、説明を聞いているとわかりづらいのですが、図を共有して話し合うとすんなりと理解できるものでした。
そこで、次のような図解をタペストリーに載せました。
本当は、家の模型をつくってシステムを搭載したものを展示ブースに置きたかったのですが、スケジュールの関係で断念したものです。
では、あなたの自慢の製品、技術を、印象的なキービジュアルとするなら、どのようなものになるでしょうか。
そうした強いキービジュアルがあれば、オンライン展示会でも勝てるはずです。
展示会の専門家、製造業のマーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
※追記 ; オンライン展示会の出展のコツ、方法についてセミナーをされている方がおり、受講者さんや企業から「トンチンカンで遠回りな内容だった、どうなっている?」というクレーム(?)が来ていますが、弓削はまったく関わっておりませんので、ご注意ください。
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