オススメ図書です
ちょっと前に出た本なのですが。
デジタルマーケティングやウェブマーケティングについては、大学の授業でもかなり時間を割いて話します。
けれどいつも思うのは、テクニックだけでは一過性のスキルであり、データの取り扱い方を今日知っても、明日にはもう役立たないかもしれない。
ChatGPTやBARDのようなAIが出現してくると、プログラマーなどは失業していきそうに感じますし、我われマーケティングの人間も、かなりの部分でAIやビックデータに代替されてしまうと思わざるをえません。
そんななか、読ませていただいたのが「ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング」です。
本書は、北の達人コーポレーションの社長である木下勝寿さんによる、ウェブマーケティングの手引き書です。
冒頭に「テクニックだけでは」と書いたのも、まさに本書がテクニックだけではない一冊だからです。
タイトルの、「テクニカル」とはまさに技術的な要素ですが、「ファンダメンタルズ」というのは普遍的なマーケティングを知ってこそ、という著者の想いが込められた部分です。
これは、株式投資に例えて考えてもらえるとわかりやすいと思います。
ウォーレン・バフェットに代表されるような、企業の将来性を見て投資する伝統的な手法に対し、デイトレーダーのようなテクニカルな手法もある。
ウェブマーケティングも同様であり、その両方を学んでこそ、実利につながる運用が可能になる、という意図なのです。
私のような文系ですと、カリカリの最先端であるデジタル部分は理解が追いつかないところもあるのですが、「ファンダメンタルズ」のほうは非常に納得のいくものでした。
マーケティングのみが仕事ではないのに、さすがと思いました。
ということで、マーケティング系の本で納得がいくものに出会うことは少ないのですが、これはその貴重な一冊。
皆様にもオススメいたします。
ものづくりコラムcolumn
- 2024/12/16
- ネーミングを生成AIで作成する方法
- 2024/10/16
- ネーミングのチカラで選ばれる
- 2024/10/11
- リスティング広告のキャッチコピーはこう書く
- 2024/09/10
- 作曲AIの実力とは??
- 2024/09/09
- 展示会セミナー復調!!