生成AIで変わるネーミング作成の流れ

ネーミングは社内でできる! 〜作成の流れ
大手企業から個人事業主まで、拙著「ネーミングの極意」へは幅広い反響とお問い合わせ、セミナーのご依頼をいただいています。
これは、大手企業がキャッチコピーは広告代理店に発注するけれど、ネーミングは社内で考えることが多い、という事情が背景にあります。
中小企業、スタートアップでは、キャッチコピーもネーミングも自社内で考えなければならないという事情は変わりません。
ところで、今は生成AIがネーミングを考えてくれますので、ちょっと作業の流れが変化しています。
その「流れ」を、視覚化してみました。
キーワードの発想
これは前提として、ネーミングコンセプトの設定と、商品・サービス(社名)のどのポイントを取り上げてキーワード化するか、という課題があります。
ウリなのか、機能性なのか、形状の特長なのか、用途なのか、競合のネーミング傾向も踏まえて書き出していきます。
書き出したキーワードの類語や翻訳語を調べます。
ここで、ネーミングのアイデアを出していきますが、
さらに生成AIにネーミング案を考えてもらいます。
人間が考えてからAIに訊いてもいいですし、AIに考えてもらってからそれを参考にして知恵を出してもいいでしょう。
※生成AIの使い方、プロンプト例などは↓下記のリンクから
人間が考える際のおすすめは、拙著の「22の発想レシピ」を活用していただくこと。もちろん、なくても大丈夫です。
案を絞り込む
グーグルで普通に検索してみて、どのくらいヒットするかをみます。同一ネーミングがあっても、異分野であれば大丈夫かもしれませんし、それがあまりにもメジャーな商品だとむずかしいでしょう。
さらに、ネーミングコンセプトを満たしているか、読みやすいか、短いかなどの観点から案を絞り込みます。ここで順位をつけた5案ていどに絞り込まれるとよいでしょう。
次に、特許庁が公開している商標調査データベース「J-Plat Pat」でチェックします。
コツとしては、「類似群コード」を調べて入力してから検索すること。
類似の調査は区分単位ではなく、類似群コードベースなのです。
※J-Plat Pat
商標調査と登録
さて、ここまででベストの1案、そして次点の2案ていどまで確定し、弁理士さんに調査と出願を依頼します。特許庁窓口や関係機関が協力・指導もしてくれるので、出願は自力でも問題なくできます。
反対に、弁理士さんはあまり商標登録に詳しくないので注意が必要です(彼らは特定分野の特許の専門家です)。「商標が専門です」という弁理士さん(限られますが)を探して依頼しましょう。
また、ウェブサイト経由で完結する格安の弁理士さんもいますので、事情に合わせて決めてください。
↓生成AIの使い方、プロンプト例などは以下のリンクから
※今回アイキャッチ画像はGrok様にて生成
製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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