明けましておめでとうございます
新年を迎え、2024年となりました。
あなたにとって2023年はどんな年でしたでしょうか。
そして、2024年はどんな年にしたいとお考えでしょうか。
少しずつでも進化したり、一部でも目標を達成することができていれば、まったく問題ないですね。
弓削は、2023年5月に刊行となった「マーケティング実践講座」が発売1週間で重版し、1ヵ月で3刷になるという僥倖に恵まれ、たいへんありがたい1年でした。
「マーケティング実践講座」は足かけ3年にわたる企画(2021年に企画の話があり、事情により進めることができず、2022年秋に問題がクリアになり執筆を開始できた)でしたので、うれしさもひとしおでした。
その後、次の新刊を脱稿、予定では2024年の3月刊行くらいなのですが、出版社様の進行具合によりちょっとズレるかもしれません。
新刊のスケジュールは?
新刊の内容は前回のコラムに書きましたが、ビジュアルを考えるための本ですので、キャッチコピーの極意とペアになるようなイメージです。
つまり、ウェブサイトやLP、広告やフライヤーをつくるときに、キャッチコピーとともに必要になるビジュアル要素の発想法について解説する本なのです。
「コピーライターでコンサルタントなのにデザインか」 と「?」が出てしまう方もいるかもしれませんが、コピーライターとはビジュアルのアイデア(何をキービジュアルにするか)を出す役回りなのです。
広告などのクリエイティブコンセブトを打ち出したり、それを満たすビジュアルコミュニケーションとはどのようなものかを考えだすことを求められる仕事なのです。
もちろん、純粋にキャッチコピーだけを書くコピーライターも多数いますし、デザイナーが考えることもありますので、常識ではありませんが。
マンガでわかる〇〇〇とは?
それと、もう一つご報告をしておきます。
「近代中小企業」という経営誌の今月号(2014年1月号)から、マンガでわかる展示会活用というテーマで1年間(12回)連載します。
年間購読契約のみの雑誌ですので、会社が購読していたりしないと読む機会がないかもしれません。
しかし、連載終了後には加筆をおこなったコンテンツが書籍として刊行になります(2025年春?)ので、どうぞご期待ください。
その前後で、もしかしたらもう1冊、新刊がリリースになるかもしれません。それにつきましては、確定次第、またご報告をさせていただきます。
付録 ; なぜ製造業に絞り込んでいるのか
これまでも抽象的には語ってきたことですが、最初のきっかけはカシオ計算機さんでの仕事でした。
当時、同社のGショックや電子手帳、デジタルカメラのカタログや広告制作を担当していた私に、会社案内もつくってほしいというオファーが来ました。
オリエンをしてくださった担当部長は確信の人で、「カシオ計算機のコア技術はデジタルだ、デジタル技術を有効に活かせるから楽器ビジネスに参入した、〇〇分野に参入しないのはシナジーが見込めないからだ」と、明解に説明してくれました。
さらに、勧められて読んだカシオ計算機の創業一族の小説が面白かった。樫尾家の四兄弟のそれぞれの能力が、発明、営業、財務、生産という役割にぴたりとハマり、分担されていると書かれていたのです。
それまでの、革新的なデジタル製品をとびきりリーズナブルなプライスで発売するメーカー、というイメージが一新されたことを記憶しています。
その後、他の家電・電機メーカーなどを研究し、社員やOB・OGの話も聞いていくと、マーケティングが上手なだけのブランドや、想定以上に凄みを持った組織、技術力はあるのに経営者に恵まれない会社などが、だんだん明らかになっていき、もう製造業の深みにハマっていきました。
当時は、コピーライターとしてもメーカーの仕事が大半を占めていました。名の知れたものづくり企業は、だいたい仕事をやらせていただきました。
IT企業も勢いがありましたが、定期的に新製品を発売するメーカーは仕事が発生しやすいのですね。
製造業に集中したいと決心してからは、金融・不動産などの仕事は断るようになりました。
D通のエラい方から振られたN証券の企業広告の案件を断ったことで、数年間、同社へ出入り禁止になるなど、若さ全開の出来事もありました。
さらに、フリーランスとして仕事の幅が広がっていくと、知り合いの紹介で中小企業の仕事依頼が来るようになりました。
それは社運をかけた新製品のマーケティング全般を請け負って欲しいというような案件。こちらのプレゼンテーションに納得してくれると、そのまま実施され、成功すると心から感謝されました。
大手企業の仕事では所詮、出入り業者の一人(一社)ですので、提案企画が面白くても、そのまま実施に至ることはまずありません。
ケチをつけるのが仕事と考えている大勢の人が会議室を行き交い、最初はユニークだった企画もだんだんカドがとれていき、だ円形になり、誰の企画かわからなくなったあたりで実施されるのです。
こうなると、どちらの仕事にやりがいがあるかは明白ですよね。
だいたいヒト・モノ・カネなどの資源が限定的な中小企業の味方をするほうが性に合っています。下町では、弱いものを応援する判官びいきが常識ですから。
日本はものづくり立国でありたいというのが、市場の願い。
中小製造業を支援することが、当然の帰結だったのです。
さらに、「マーケティングコンサルタント」はレッドオーシャンです。何かに絞らなければSEO的にも不利です。
多くの個人コンサルタントが、飲食店や美容室、歯科医院など利幅の大きなビジネスに特化していくのですから、逆張りをすることは有効なはず。
それでも、利幅が小さく、しかしリスクは大きな製造業に特化する人なんていないわけです。最近でこそ、少し出てきていますが、20年近く言い続けている弓削のサイトコンテンツや著書などによる信頼感は小さくありません。
仕事が多いから、儲けやすいからといって、やりたいことに特化することを諦めて生きていくことが得策となるほど人生は長くありません。
これからも、リスクをとってギリギリで経営している中小製造業に寄り添って、貧乏しつつ、支援していきたいと思います。
2024年の年初にあたり、あらためて想いを新たにして記してみました。
では、みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
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