新技術が通りかかる交差点へ
ある一つの製品が世に出るまでには、川上から川下まで気の遠くなるような旅路があります。
それはMOT的マーケティングの要素(どの技術分野に着目し、どの開発テーマを深掘りし、どの市場を選択するか)を除いたとしても、変わることがありません。
川を下っていく過程では、とうぜん自社だけではカバーしきれない技術領域や、素材加工が出てきます。
そうしたボトルネックは、同じくすぐれた専門技術を有する知り合いの会社や、紹介を受けた工場の協力によって解消されるのです。
──「かつて東京・大田区や東大阪では、『こんなモノ、できないかね』という要件や手書きの図面が降ってくると、あちこちの実力ある町工場の分業や斜め発注により、すぐにカタチになってしまったものだ」とよく言われました。
結局、有機的なコラボレーションがものづくりの質を高め、可能性を広げているのでしょう。
まさに展示会はそのための場ですし、インターネット検索やイプロスのようなポータルサイトの誕生によって、出会いの機会は増えました。
今回、とくに企業間の技術連携に特化した濃密な展示会が、東京都中小企業振興公社様により開催されます。
何か課題を抱えている会社さん、あるいは何らかの課題を解決できる技術を有する会社さんは、出掛けてみてはいかがでしょうか。
◾️新技術創出交流会2023
会期 : 2023年10月25日(水)〜26日(木)
会場 : 東京都立多摩産業交流センター
出展企業数 : 270社
*詳細はこちらのウェブサイトで
製造業マーケティングコンサルタント、弓削 徹(ゆげ とおる)でした。
本コラムは、ものづくりの現場での気づきや日々の雑感、製造業のマーケティングや販路開拓に関するノウハウなどをお伝えするものです。
お気づきのことやご質問、ご要望などがありましたら、お気軽にメッセージをお寄せください。
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