キャッチコピーの極意 〜お悩み2
キャッチコピーのお悩み、第2回目です。今回はボディコピーと呼ばれる、説明本文についてお伝えします。
時間ほど貴重なものはないのが現代だというのに、説明コピーが長文になってしまう。。
話や電話の長い人、会議の長い人は仕事のできない人と決めつけられるのが今ですから。
広告コピーも、同じことを伝えるなら短いに越したことはありません。
しかし、商品説明のコピー、ボディコピーは長ければすべてダメ、というわけではないですね。
長さをものともせずに夢中で読んでしまった! となるなら問題ありませんし、そもそも重大な買い物に際して人はできるだけ多くの情報を摂取しようとします。
もちろん、興味も引かずにだらだらと続く文章で離脱者が相次ぐようなら、それは「わるい長さ」なのでしょう。
説明コピー(またwebのランディングページそのもの)の長さには、TPOがあるわけです。
短くなければならないケース、長くてもOKなケース。
それを具体的に見ていきましょう。
短いほうがよい場合
●対象者が若年層である
書籍慣れしておらず、いわんやランディングページもスマホで読むような若者が対象なら、話は短いほうがよいでしょう。
●低価格な商品である
トライアルユースの多い商品、あるいはなんとなく買ってしまう衝動買いされやすい商品の場合、あまり長々と説得しても波長が合いません。
●緊急性の高い商品である
いますぐドアのカギを開けて欲しい、水道の水漏れを止めて欲しい、というときにはじっくりと比較している余裕はありません。
痛み止めや解熱剤など、「とにかく効くやつを早く!」という場合、店頭POP(薬剤師さんの説明トーク)も理詰めよりは直截的な表現が歓迎されるでしょう。
長くてもよい場合(長いほうがよい場合)
●失敗できない高額商品である
耐震リフォームをしよう、というときには[建築構造士]のような専門家から納得のいくまで説明をされたいですし、広告文には誰からその説明を聞くべきかを決定づける詳細さが必要です。
きっとコンサルタントを選定するときも、同様でしょうね(^^)。
本来、大学のウェブサイトに掲載されるメッセージも、十数校の有名大学を除けば、受験生減少の現代ではたいへん重要であるといえます。
●趣味性の高い商品である
販売側にも、そのワールドに対する造詣の深さを求めてしまうのが趣味人というもの。同じ買うなら、同好の士から深々と説得(説教)されて買いたいはずなのです。
●従来にない商品である/複雑な商品である
まったく新しい概念の商品の場合、ユーザーはいわゆるフォロワーなどではなく、イノベーターやらアーリーアダプター(笑)になります。
彼らは新しい情報や機能・技術に、敏感であり、萌えます。
「あなたが手にする商品は、こんなにも凄い」。
そういう方向で説得されたいのです、話のネタが欲しいのです。
だから、人に話せるような開発秘話まで掲載することが有効となってくるのです。
ということで、「できるだけ短くするべき」ということも事実なのですが、場合によっては「長くするべき」ときもあるというわけで、あなたの扱う商品やお客様の性質によって考えていかなければならないということがご理解いただけたでしょうか。
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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