キャッチコピーの極意 〜お悩み1
今回から、いちばん講師としてリクエストの多い、キャッチコピーセミナー、キャッチコピー講座に関連する内容を綴っていきたいと思います。
まずは、キャッチコピーが長くなってしまうというお悩み、ご質問に答えてみたいと思います。
「キャッチコピーは短いほどよい」と、わかっているけれど、どうしても伝えたいことが3つある。。
でも1行のキャッチコピーに3つの要素は詰めこみ過ぎだとすると、どうすればいいのでしょう?
■■課題例 : 明太子
・伝えたい3点の特長
= 贅沢素材 + ダシが旨さの秘密 + 減塩
→キャッチコピー作例①
厳選素材に旨みダシたっぷりの明太子を、減塩仕上げに!
ちょっと混雑しますし、事務的でもありますね。
そこでまず、メインキャッチコピーに最も伝えたい1点を入れ、サブキャッチコピーに残りの2点を入れる、という分業制にしてみます。
→キャッチコピー作例②
メイン「胸を張りたい素材の贅沢さ。」
サ ブ「この明太子、減塩なのにダシの旨みが止まらない!!」
ちょっとキャッチコピーらしい遊びを入れる余裕がでるとともに、伝えたい内容も印象的になった気がします。
あるいは、最も伝えたい1点は商品スローガン(ショルダー)として商品ネーミングに併記する、というやり方も。
→キャッチコピー作例③
スローガン「贅沢素材だ! 明太子の王子」
+
ネーミング「ふくふく辛子明太子」
メイン「減塩でうれしい! 旨みダシでおいしい!」
また、メインがQ(質問)で、サブがA(答)になっている、というテクニックも使えます。
→キャッチコピー作例④
メインQ「この明太子、なんでこんなに人気なの!?」
サ ブA「秘密は、減塩なのに贅沢素材と旨みダシ!」
この他にも伝えたい項目は、ボディコピーに入れたり、それに言及してくれている「ご愛用者の声」をピックアップして見出しに入れる、とわかりやすくなりますね。
→キャッチコピー作例⑤
メイン「秘伝の旨みダシが、厳選素材で生きてくる。」
愛用者の声/見出し「減塩なので、ウチの主人も大満足です!」
こう考えてくると、キャッチコピーを書くことは文系というより、理系の人にこそ向いている側面もあるように思えてきますね。
(なんで課題例が明太子なのか、ですって? たまたま手元に明太子のDMがあったからです。)
製造業のマーケティングコンサルタント、弓削徹でした。
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